聆涛閣集古帖
摂津国菟原郡住吉村呉田(現在の兵庫県神戸市の東部)の江戸時代の豪商・吉田家により編纂された古器物類聚の模写図譜。さまざまな古い器物を「天地・尺量・升量・扁額・文房・肖像・書・碑銘・墓誌・鐘銘・雑銘・甲冑軍営・弓矢・刀剣・鋒・馬具・楽器・印章・鏡・織紋・乗輿・玉・食器・食品・葬具・調度・嚢匣・瓦・鈴鐸・戯器・仏具・雑」の分類の下、全46帖に総計約2,400件を収録するとともに、他に20点ほどの肖像画・絵図の未表装模写が付属している。物質資料や文献資料の精巧な模写・拓本、古印の模写・模刻、あるいは古い絵画からの抜き描きに、簡単な注記・解説を記す体裁となっており、写された対象は、人間の過去の痕跡、すなわち歴史に関する広い領域に及ぶ。
詳細は、https://www.metaresource.jp/about-shukocho/ および https://www.rekihaku.ac.jp/research/list/joint/2017/reitoukaku.html を参考のこと。